やさしく、丁寧なテーマ設計
HalfMadeThemes TYPE: ALPHAでは、すべてのユーザーにとって心地よいウェブ体験を提供することを目指し、テンプレートレベルからアクセシビリティを意識した設計を行っています。特別な知識がなくても、テーマを使うだけで一定のアクセシビリティ基準が自然と満たされるよう設計されています。
デザインをカスタマイズする際にも、こうした工夫を取り入れることで、アクセシビリティへの対応を保ったまま調整が可能です。
視覚に依存しない情報提供
視覚的に非表示にしつつスクリーンリーダーには読み上げさせるためのユーティリティクラス u-visually-hidden を活用しています。
一方、アイコンや装飾的な要素など、読み上げが不要な部分については aria-hidden="true" を用いることで、支援技術から意図的に除外しています。
これらの使い分けにより、音声読み上げ環境でも過不足なく情報が伝わるよう配慮しています。
 
          ランドマークとナビゲーション
主要なレイアウト領域(ヘッダー、ナビゲーション、フッターなど)には、それぞれ HTML5 から導入されたセマンティックタグ
を用いつつ、aria-label 属性を組み合わせて、明確な役割と名前づけを行っています。
これにより、スクリーンリーダー利用者はページ内の各エリアを視覚情報に頼らずに把握し、ランドマーク単位で移動することが可能になります。特に長いページ構造を持つサイトにおいては、こうしたランドマークの明示がユーザビリティの大きな向上に寄与します。
また、aria-label によって、それぞれのブロックに固有の名前を与えることで、複数の同種エリア(例えば複数の<nav>タグ)が存在する場合でも、混乱を避ける工夫がされています。
 
          メニューの状態管理
ナビゲーション部分では、開閉ボタンに aria-controls / aria-expanded 属性を指定しています。
状態の変化を支援技術でも正しく認識できるようにすることで、インタラクションの可視化を実現しています。
 
          ナビゲーション開閉時の制御
HalfMadeThemes TYPE: ALPHAでは、ナビゲーションを開いている間は、背面にあるコンテンツに誤ってフォーカスが移動しないよう配慮しています。
具体的には、 data-inert 属性を持つ要素を対象に、ナビゲーションを開く際に inert 属性 を付与し、閉じる際にそれを削除する仕組みを採用しています。
inert が付与された要素は非活性状態となり、フォーカス移動や読み上げの対象外になるため、スクリーンリーダーやキーボード操作でも、開いている部分にだけ集中できるようになっています。
さらに、Escキー操作でもメニューを閉じることができ、キーボード利用者でも安心して操作できます。
適切な見出し構造とラベル関連付け
記事リストなどの構造において、aria-labelledby属性 を用いてラベルとの関連性を明示的に設定しています。
このようにすることで、見出しと内容の関連性を支援技術が正しく解釈できるようになります。
 
           
        